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ブログを用いたマーケティング、企業がブログを用いて外に向けて情報を発信するケースが少しずつ増えてきています。色々と試行錯誤しているようで、様々な方向性の企業ブログが目に付きます。一方で一般人が見れないイントラネットの内側でのブログ活用については、一部のIT企業で試みているというニュースは見るものの、やはり一般人が見れないために、現状その有効度は中々判断し辛いものがあります。

ただ、私の今の結論だけ先に言ってしまうと、企業内ブログという商品は売れません。

社内ブログツール「提供者」と「利用者」の見解のギャップ(経営企画室 調査日報)

【社内ブログツールの提供者の見解】

「社内ブログは色々な用途に使うことができます。事実それを示す様々な事例があります。ですからどのような目的で使うのがよいかについて特に限定しません。まずは導入してみましょう。」

【社内ブログツールの利用(検討)者の見解】

「色々な用途に使えることはわかったが、どんな用途に使うのが効果があり、適しているのか、もっと限定してもらわなければ導入すべきかどうかわからない。だからまだ導入はできない。」

(中略)

例えば電話の使い方について人によって意見が大きく分かれることはありませんが、社内ブログというツールはまだそこまで「成熟」してはいないのです。



サイボウズではまだ、社内ブログという商品は取り扱っていなかったと思いますが、経営企画部門としては当然その可能性も模索しているという事でしょう。

さて、ここで語られている社内ブログの色々な用途、メリットというのは結局何なのでしょう。一つには、集団思考ツールとしての側面があるでしょう。一般のブログ界隈では例えば先の総選挙で多くの様々なブロガー達が政治という問題について、共同思考作業を行っていました。これを共通の問題を抱えている企業内で実施できれば、その効果はかなり大きなものがあるのではないでしょうか。

と、言いたい所なのですが、実際に総選挙に関する建設的な議論を行っていたのは、ブロガーの総数からすればほんの一握りの人たちです。ここに企業内ブログの難しさがあります。ブログを知的生産のための集団思考ツールとして使いこなせる、文化的に受け入れられる人と、そうではない人が世の中には存在するのです。

モヒカン族とは

ネット上でのブログを使った議論ができる人達、ブログを知的生産のためのツールとして使える人達を全てモヒカン族として括ってしまうのは乱暴な話ですが、便宜上の括りです。彼ら広義のモヒカン族は狭義のモヒカン族に比べれば数は多いのですが、それでもネットユーザ全体の数からすれば少数です。さらにこれが現実の企業ではネットどころか、パソコンにすら触りたがらない人達もいます。そう、特に企業内で発言力を持った立場の人たちに多く見られる傾向です。

こういった一般の企業で社内ブログを導入したとして、何らかの効果を得られるのかというと、これはとても微妙な話です。モヒカン色の強い社員は、社内ブログという場の力を武器にできるかもしれませんが、これもどうにも企業としては不確定な話です。ブログを集団思考ツールとして使うにはブログの更新の仕方ではなく、広義のモヒカン文化を身に着けなければなりません。

社内ブログが集団思考ツールとして有効に機能するためには、その企業の文化のモヒカン度が高く無ければならないとも言えます。例えばIT系の企業、つまり社内ブログの提供側等の技術系人間が発言力を持っているモヒカン系企業では、社内ブログは非常に強力な集団思考ツールになるでしょう。以前にgoogleが「社内ブログは有効だよ」みたいな発言をしていた記憶もありますが、そりゃそうだよという話です。

そして、このモヒカン系企業はわざわざ社内ブログなんて商品を買ったりせずにOSSを利用したり、あまつさえ自分達で作り上げたりしてしまいます。(それがモヒカン族の強さの源泉なのですから)現状のモヒカン族はやはり少数民族であり、市場規模としてはロングテールに属するものです。その中でさらに外部からブログ商品を導入しようとする企業となると尻尾の先も良い所です。

誰でも分かりやすい、使いやすい商品で成功しているサイボウズでも、この文化的な障壁を乗り越えて、現在の非モヒカン文化圏の人たちに普及させる事は相当難しいのではないでしょうか。ツールとして未成熟なのか、使い手が未成熟なのか。現状では両方でしょう。

しかし、社内ブログという商品を出さずに、社内ブログという要素をとりあえず味方につけておく方法もあります。

サイボウズOS(プラットフォーム)です。

オープンAPIの世界では、土台さえしっかりと準備してあげれば、小人さん達ががんばって勝手にロングテールの需要を満たしてくれます。私がFirefoxを愛用しているのはやはり、その拡張機能が私のロングテール部分をくまなく満たしてくれているからなんでしょう。

後は例えばRHEL+Fedora的なアプローチ、現行のサイボウズ+Lab製サイボウズなんて手法も面白いかもしれません。

ああ、俺も企画部門に行きたい。
コメント
この記事へのコメント
モヒカン族かどうかってのはコミュニケーションのあり方(指向性)にあるので、ブログとかツールとかってのとはまた別次元の話だと思いますよ。
2005/10/21 (金) 18:21:55 | URL | cleemy #-[ 編集]
 コミュニケーション(と言っても色々ありますが、ここでは議論)ツールとしてブログを生産的に使うのは、モヒカン文化を持った人達でないと難しいのではないか、という説です。
2005/10/22 (土) 19:24:22 | URL | oubakiou #-[ 編集]
なるほど、レスありがとうございます。
「広義のモヒカン族」 「狭義のモヒカン族」の定義がよく分からなかったので、僕が誤解していたかもしれません。
社内ブログを実際に導入後、非モヒカンであるがゆえに議論ツールとしては機能しなかった、という事例は実際に目撃された事はあるのでしょうか?
2005/10/23 (日) 03:40:38 | URL | cleemy #-[ 編集]
 他社の事例については、私は知りません。イントラネットの内側の話ですし、失敗事例となると中々表には出てこないのではないでしょうか。また、私は社内ブログツールの提供側というわけでもありません。

 結局これは、「同僚や上司にトマホークを投げることができるのか」という問題だと思います。今の私の会社では無理だと思います。
2005/10/29 (土) 10:19:59 | URL | oubakiou #-[ 編集]
トマホークじゃないハンドアックスだ。

http://mohican.g.hatena.ne.jp/keyword/%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%89%e3%82%a2%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9

でも私のイメージ的にはトマホークという言い訳。
2005/10/29 (土) 15:39:04 | URL | oubakiou #-[ 編集]
>「同僚や上司にトマホークを投げることができるのか」という問題
僕もまさにそこが核心だと思ってます。
特に開発現場などでは、セキュリティの問題とも絡みますし。
2005/10/31 (月) 09:38:52 | URL | cleemy #-[ 編集]
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